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【結論】勉強中に音楽を聴くと勉強に集中できるのか?

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あなたも一度は言われたことがあるはず。

「音楽を聴きながら勉強すると集中できないから、音楽は聴くな」と。

そうは言っても実際音楽を聴いた方が勉強できるし、かと言って集中力が落ちるというのも完全には否定はできないし。

この「勉強中の音楽論争」はいつまでたっても終わる兆しが見えませんが、実際音楽を聴きながら勉強する人も多いです。

ていうか、僕もたまにやってしまう。

そこで今回は結局どっちなのかを白黒つけましょう!

僕一個人の感覚では説得力が皆無なので、認知心理学の研究結果から考察していきたいと思います!

結論から言ってしまうと、深い思考を必要とする知的作業については効率を低下させるけど、モチベーション向上には有効、という感じです。

脳における認知活動

認知心理学では五感などで受け取った情報を脳がどう処理しているのかを研究する学問です。

「勉強」は記憶や思考、言語、注意など様々な活動が組み合わされています。

脳での認知活動はだいたいこんな感じです。

ともかく、計算だろうが暗記だろうが必要な情報を一度ワーキングメモリに保持して中央実行系で処理します

例えば13+38を暗算するときは3+8=11の繰り上がりを一時的に記憶して1+3の結果に足しますよね。

でもこの記憶はすぐに忘れ(上書きされ)ます。明日になればこの13+38の計算をしたことなんて覚えてないでしょう。

そんな感じで情報を処理するには一時的に情報を保持しておく必要があるわけです。

となると、常識的に考えてワーキングメモリの容量が多い方が情報処理能力が高くなるのは納得できますよね?

数学で例えると、まず問題文を読んで内容を理解して保持します。
(内容を覚えておかないと問題なんて解けない)

そこから、どうやって解こうか頭の中でイメージを組み立てて、公式とかを思い出して、

解答を書くときは1行ずつ論理が成り立ってるかを確認して、みたいにワーキングメモリを使いまくります。

そんな中ワーキングメモリに音楽の情報が入ってきてしまえば、容量が圧迫されて効率は低下します。

一般的に深い思考を必要とする精神作業ほどワーキングメモリを使います。

例えば、複雑な数学の証明問題や現代文の論述、英語の論文を精読する時とかです。

脳は音楽に集中する

2007年のスタンフォード大学の研究によると、音楽は注意を払ったり、予測したり、記憶の要素を更新する働きをする脳の領域を活性化させます

Music moves brain to pay attention, Stanford study finds

活性化したらいいじゃないかと思うかもしれませんが、これ音楽に対して注意を払って、次の展開を予測したりするのに脳が使われているということですからね。

なので、音楽の最中の間のタイミングで脳が一番活性化したそうです。

単純作業では効果アリかも

音楽を聴きながらの勉強はワーキングメモリを圧迫して作業効率を低下させる、と言いましたが、ワーキングメモリを多く使わない単純作業では効率に影響はないようです

ニューヨーク市立大学バルーク校やラトガース大学の研究で、簡単な作業と複雑な作業をそれぞれ静かな環境、単純な音楽を聴きながら、複雑な音楽を聴きながら行い、パフォーマンスを比べました。

More than meets the ear: Investigating how music affects cognitive task performance.
Working from home: What the research says about whether listening to music can help you focus

結果、単純な作業の時は静かな環境だろうと、音楽を聴いていようとパフォーマンスに差は見られず、複雑な作業の時は静かな環境で行ったグループが最も高いパフォーマンスを発揮したそうです。

一方で適切な音楽を作業中に聞くことでモチベーションが向上して効果が期待できるのではないか、という意見も存在します。

計算課題の遂行に及ぼす BGMの影響について - 認知的側面と情意的側面からの検討 -

環境音やホワイトノイズは?

巷では勉強用BGMなどという環境音系のBGM(アンビエント・ミュージック)が人気ですし、適度な雑音(ホワイトノイズ)は逆に集中力を高めるなんて言われています。

確かにそれは事実かもしれません。

完全な防音室に人間が入るとあまりの静かさに頭がおかしくなるそうですし。

とはいえホワイトノイズに関して言えば絶対的に有効でもないみたいです。

ストックホルム大学の研究で、普段注意力が散漫で教師の話を集中して聞くことができない子どもでは教室でホワイトノイズを流すことで学習効果が上がり、逆に普段から注意力が高い子どもにとってはホワイトノイズは学習の妨げとなることが明らかになったそうです。

The effects of background white noise on memory performance in inattentive school children

環境音をわざわざ聴く理由は?

それで、多くの人が「環境音は集中力やモチベーションを高めるから聞いた方がいい」と言っていますが、僕は正直疑問です。

無音ならともかく普通の勉強環境ではいくら静かでも空調の音や紙がすれる音などが存在するわけですしね。

そもそも集中とリラックスって正反対の状態ですから、集中するためにはリラックスするよりも緊張した方がいいんじゃないんですかね?

また、逆に周りの音が気になって集中できないから、マスキングのために環境音を聞くというのも、周りの音が気になるのなら環境音だって気になるだろ!と。

完全に主観ですがね。

僕自身も勉強中にたまに音楽を聴いてしまうわけですが、理由を考えると聴きたいから聞く、という理由になる気がします。

何となく、スマホの依存と同じ気がするんですよね。

座ると無意識に足を組んでしまうとか、頬杖をついてしまうとかいう癖。

集中できなくても音楽を聴きながら勉強することが習慣になってしまっていて、勉強を始めるときに「とりあえず音楽を聴くか」みたいな。

まとめ

てな感じでまとめると、勉強中に音楽を聴くことで勉強効率が上がることはないです。つまり、勉強中に音楽を聴かない方が学習効果は高いということです。

メリットがあるとすればモチベーションを上げることぐらいでしょう。

まあ、受験生ともなれば1日10時間とか勉強しないといけないので「音楽を聴いてないとやってらんねーよ!」という人も多いでしょう。

非常に共感できるんですが、効率よく勉強したいのならイヤホンは外しましょう!

まあ、棋士の藤井聡太さんは音楽聞きながら将棋指してないですしね。





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