
「頑張って努力しても報われないんじゃないか」と不安に思うこと、ありませんか?
そんなあなたに知ってほしいのが荘子の思想です。
いわゆる「東洋思想」の一つです。
正直、僕自身この「荘子」にはかなり衝撃を受けました。
あなたの人生観がガラッと変わってしまう事間違いなしです。
では、荘子の思想となぜ日本人が学ぶべきなのかを述べていきたいと思います。
荘子の思想とは
荘子の思想を一言でまとめると「自然に生きる」です。
頑張りもせずにありのままを受け入れて、そこに幸せを感じるみたいな。
具体的な事柄はたくさんあるんですが、今回は3つ
- 何かを学んだところで、人生の迷いが増えるだけ
- 役に立たないからこそ、長く生きられる
- 世の中の全てはただの比較に過ぎない
を紹介していきます。
これだけ聞いても「いや、どういう事?」となると思うので、詳しく紹介していきます!
何かを学んだところで、人生の迷いが増えるだけ
「何かを学んで成長することは素晴らしいことだ」これって当然のことだと思っていませんか?
荘子はそこに疑問を投げかけます。
迷いとは違いますが、こんな話があります。
荘子が木のクワで農作業をしているとある男が
「鉄のクワを使った方が楽だし、収穫量も増えますよ」と言いました。
そこで荘子は
「楽になったり、収穫量が増えることは災いを招く。そんなことも分からないのかバーカ!!」と言ったわけです。
余った時間で無駄なことを考えるようになり、収穫量の増加は貧富の差を生み出す、という考え方です。
資本主義は生産性を上げることで、一人一人の分配量を増やしていく、という考え方なので、荘子の思想とは真逆ですね。
「成長=正しい」というのは幻想なのかもしれませんね。
役に立たないからこそ、長く生きられる
いわゆる無用の用ってやつです。
たとえ話では、
真っすぐ綺麗に育った木は切り倒されて材木として使われてしまうが、曲がっていて節の多い木は切られることなく生きていける。という感じです。
なんかこう、視点を一歩引いて考えてる感じですね。
国税庁の長官にまで上り詰めた人でも、森友学園の件で失脚してしまいましたからね。
こうなると、出世しない方が幸せだったかもしれませんね。
世の中の全てはただの比較に過ぎない
これが一番分かりにくいのではないでしょうか。
でも言いたい事はシンプルです。
「高い」があるから「低い」が存在する、ということです。
もし、「高い」という概念が存在しなかったら「低い」という概念も存在しないんです!
「有」があるから「無」がある。
色即是空、空即是色、まさにこの事ですよね。
こう考えると、ほとんどの悩みが楽になりませんか?
自分の年収が低いことに悩んでいるのも、自分より稼いでいる人がいるから。
自分が馬鹿だと思うのは、自分より賢い人がいるから。
自分が仕事ができないのは、自分より仕事ができる人がいるから。
つまりは、他人と比べたところで何の意味もない、ということですよね。
なぜ日本人が荘子に学ぶべきなのか
現在の日本は資本主義の競争社会ですが、近年はほとんど成長していません。
経済が成長しているときは、一生懸命頑張って、お金を稼いで、高級品を買う、ことが幸せだったかもしれません。
でも、現代日本、そしてこれからの日本において「物質的な幸せ」から「精神的な幸せ」に移っています。
実際、若者の車離れなんかが騒がれていますよね。
また、シェアリングエコノミーも広まりつつあります。
そんな「精神的な幸せ」を求める上で、荘子の言う「自然に生きる」ことが幸せの一つの形として参考になるのではないかと。
まとめ
最後にこの記事の内容を復習していきましょう。
荘子の思想は
- 何かを学んだところで、人生の迷いが増えるだけ
- 役に立たないからこそ、長く生きられる
- 世の中の全てはただの比較に過ぎない
という、一見意識の低いものです。
しかし、現代日本の幸せは「物質的」→「精神的」なっています。
その中で、荘子の「自然に生きよう」という考え方が役に立ちます。