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【解説】未来を創った名作キャッチコピー10選【書評】

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今回は『未来は言葉でつくられる』(細田高広 著)から未来を創った名作キャッチコピー30個のうち僕が感動した10個を厳選して紹介したいと思います。

本書では未来を形作る言葉、キャッチコピー「ビジョナリーワード」と呼んでいます。ビジョナリーワードとはどういうものか、についてはこちらをどうぞ。

「時代」を発明した言葉

10年以内に、人類を月に送り込む。

1962年にケネディ大統領が言った言葉です。当時アメリカは宇宙開発競争でソ連に対して遅れをとっていました。
その挽回のための政策として60年代の終わりまでに人類を月に送る計画を発表しました。
1963年にケネディ大統領が暗殺されたあとも推進され1969年に実現しました。

摩天楼は小さすぎる。

近代建築の三大巨匠にひとりに数えられるル・コルビュジエの言葉です。
1935年コルビュジエはニューヨークへと渡り、まだヨーロッパには無かった摩天楼を目にします。
当時の摩天楼は高さ300mにも及び地上から頂上まで簡単に行き来できました。

しかし、壮大な摩天楼の下では自動車と歩行者が狭い道で混乱し、摩天楼の間では小さな家が密集していました。
「みんなが摩天楼に住めば、すべての部屋に光が差し込み、その分のスペースを公園や広い道路のために使える」とコルビュジエは考えました。

マンハッタンのように人口が増え続ける都市では、摩天楼を大きくすることで都市を再編成しなければならない、という意味で「摩天楼は小さすぎる」と言ったのです。

「組織」を発明した言葉

まねされる商品をつくれ。

シャープ創業者の早川徳次の言葉です。
早川は自著『私の考え方』(浪速社)で「まねされる商品は売れる商品なのだから、いつも他社がまねてくれるような商品を出すように心がけていれば、企業は安定して成長していく。まねが競争を生み、技術を上げ、社会の発展になっていく。」と語っています。

GIVE A GOOD IMAGE

FCバルセロナのビジョンです。
FCバルセロナのビジョンは「give a good image」と「win」です。「give a good image」はソシオ(会員)やファン、カタルーニャの人々の想像力を刺激することを意味します。

実績だけ見れば同じスペインのレアルマドリードの方が上です。
しかし、勝利だけでない芸術とも言える「美しいサッカー」が世界中の多くのファンを惹きつけているのでしょう。

1台少なくつくれ。

フェラーリ創業者のエンツォ・フェラーリの言葉です。
フェラーリは「需要より、1台少なく作れ」と常々言っていました。
常に「手に入らないかもしれない」という焦燥感を生み出すことで、フェラーリを「お金では買えないもの」と位置付けることができます。
結果として半世紀以上、憧れの存在であり続けられるのです。

地上でいちばん幸せな場所

ウォルト・ディズニーの言葉です。
そして「地上でいちばん幸せな場所」が指すのはもちろんディズニーランドです。
当時の遊園地のイメージは「散らかっていて汚い」というもので、大人が楽しむものではありませんでした。

ディズニーは映画作りの知恵と先端技術をパークに持ち込み、文字通り夢のようなテーマパークを作り上げました。

「商品・サービス」を発明した言葉

ポケットに入るラジオをつくれ。

ソニー創業者の井深大と盛田昭夫の言葉です。
当時のラジオは真空管を利用していたため非常に大きく、家具の一つとして扱われていました。

この言葉の元、ソニーは「ポケットに入るラジオ」を完成させ、世界で50万台以上を売り上げました。
この発明によってラジオは「家族のもの」から「個人のもの」に変化しました。

1000曲をポケットに。

iPodの開発コンセプトです。
iPodが登場する前からポータブルMP3プレイヤーはありました。
つまりiPodは後出しだったにもかかわらず独り勝ちしたのです。

その理由の一つが「1000曲をポケットに」という言葉にあるかもしれません。
アップルは1000曲を歩きながらストレスなく操作することを想像し、スクロールホイールと直感的なインターフェースを開発しました。
よって、ただスペックを重視していた他社に勝つことができたのでしょう。

第3の場所

スターバックスのハワード・シュルツの言葉です。
シュルツはスターバックスを「ただコーヒーを飲む場所」ではなくて、人々が職場や家庭のストレスから解放され、憩いのひと時を過ごせる場所にしたいと考えました。

「良質なコーヒー」だけでなく、くつろげるソファや落ち着いた照明を設置し、テーブル同士の間隔も広く取るとった「良質な空間」をつくる努力がスターバックスを「第3の場所」たらしめています。

世界旅行も、宇宙経由で。

この言葉は現在進行中ですが紹介します。
ヴァージンギャラクティック社の2030年ごろの事業ビジョンです。
ヴァージンギャラクティック社は民間人向けの宇宙観光ビジネスを手掛ける会社です。

その事業というのが「宇宙船を使って大気圏に飛び出し、地球の反対側に行く」というものです。
かつては空を飛ぶこと自体が目的でしたが、空を飛ぶことが当たり前になった現在、空は海外への経由地です。
それと同じことが宇宙でも起きるのでしょうか?

まとめ

今回は未来を創った名作キャッチコピー10個 を紹介しました。
キャッチコピーというよりは 文字通り世界を創ったビジョンかもしれません。この記事の内容は 『未来は言葉でつくられる』(細田高広 著) でより詳しく紹介されています。





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